Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

モバイル端末向けVPN製品「Ivanti Sentry」に深刻な脆弱性

「MDM」で管理するモバイル端末に対し、組織内部で利用するアプリケーションへのVPN接続機能を提供する「Ivanti Sentry(旧MobileIron Sentry)」に深刻な脆弱性が明らかとなった。

「同9.18」および以前のバージョンにおいて、管理ポータルに使用するウェブサーバの設定に問題があり、認証をバイパスできる脆弱性「CVE-2023-38035」が明らかとなったもの。設定に用いる一部「API」にアクセスでき、構成を変更したり、コマンドの実行、ファイルの書き込みなどが可能となる。

同社は、共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」において同脆弱性のベーススコアを「9.8」と評価。限られた一部利用者において同脆弱性の影響を受けたことを確認しているという。サポート中のバージョンに対し、脆弱性に対処する「RPMスクリプト」を用意した。

また同製品の利用者に対し、管理ポータルをインターネットへ公開せず、アクセスできる環境を内部ネットワークに制限することを推奨している。

(Security NEXT - 2023/08/23 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

セミナー申込フォーム、確認設定から他者が閲覧可能に - 山口県
日本語学習支援施設のサイトが改ざん被害 - 横浜市
フォームで個人情報が閲覧可能に、社内共有時のミスで - スーパーチェーン
サーバがランサム被害、個人情報流出の可能性 - 川崎設備工業
2Qの個人「サポート詐欺」相談は912件 - 検挙後に減少
SAML認証ライブラリに脆弱性の指摘 - CVE番号は「拒絶」に
先週注目された記事(2025年7月20日〜2025年7月26日)
「MS Edge」にセキュリティアップデート - 脆弱性2件を解消
メール誤送信で留学生受入先のメアドが流出 - 福知山公立大
草津市指定管理者の運営2サイトが改ざん被害 - 偽警告を表示