ランサム被害、外部転送量わずかも情報流出の否定難しく - コクヨ
コクヨは、同社グループのサーバや端末がランサムウェアによるサイバー攻撃を受けた問題で、調査結果を取りまとめた。
同社では、日本時間6月5日20時30分ごろにシステム障害が発生。ランサムウェアによる攻撃により、基幹系の会計システムをはじめ、複数のシステムやパソコンなどで被害が生じ、影響などを調べていた。
同社は、海外現地法人における同社グループのネットワークより侵入、侵害活動が展開され、ランサムウェアを作成、実行されたことでデータが暗号化されたと説明。具体的な侵入経路については特定済みだが、「公表については控える」とした。脅迫文が残されていたが、犯人の要求には応じない方針。
外部事業者による調査では、ネットワークログに記録されている外部転送に関連したデータ通信量はわずかであり、データが外部に流出した可能性は低いとの報告を受けたという。また個人情報などの外部流通や、攻撃者による情報公開なども確認されていない。
一方、顧客や従業員に関する氏名や生年月日、電話番号、メールアドレスなど約186万件の個人情報について、流出した可能性を否定することは困難であるとし、対象者に対して8月7日以降順次連絡を取る。
サイバー攻撃の影響で、発送などで一部遅延が生じていたが、すでに解消しており通常の体制に戻った。また暗号化されたシステムについても復旧を終えている。
(Security NEXT - 2023/08/08 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
こども園で園児情報含む教員用資料をアプリで誤配信 - 目黒区
フォームの設定不備、WS申込者情報が閲覧可能に - 東大付属中
大阪府サイトで公開したIR資料に個人情報を誤掲載 - 大阪市
ウェブサーバにバックドア、DBの個人情報が窃取被害 - 楽待
一部「SonicOS」のSSL VPNに脆弱性 - DoS攻撃のおそれ
「Chrome」にアップデート - セキュリティ関連の修正4件
「BentoML」に深刻な脆弱性 ─ ファイルアップロード処理に起因
2Qの脆弱性届出は99件 - ウェブサイト関連が倍増
SAML認証ライブラリ「Node-SAML」に再度深刻な脆弱性
「VMware vCenter」にDoS脆弱性 - アップデートをリリース