Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

米豪当局、ウェブアプリの脆弱性に注意喚起 - 設計開発段階で対策を

米国やオーストラリアのセキュリティ機関は、アクセス制御に不備があるウェブアプリケーションにおいて、大規模な情報漏洩などの被害も発生していることから注意喚起を行った。設計開発段階から対策を講じるよう求めている。

米国のサイバーセキュリティインフラストラクチャセキュリティ庁(CISA)や米国家安全保障局(NSA)、オーストラリアサイバーセキュリティセンター(ACSC)が共同でアドバイザリをリリースしたもの。

ウェブアプリケーションにおいてアクセス制御の不備に起因する脆弱性のひとつ「安全でない直接オブジェクト参照の脆弱性(IDOR:Insecure Direct Object Reference)」について注意を呼びかけた。

「IDOR」は、ウェブサイトやAPIに対するリクエストにおいて、認証や認可を適切に管理せず、ユーザー名をはじめ容易に予測可能な識別子を用いてデータやリソースに直接アクセスしている場合に生じる脆弱性。

ウェブアプリケーションの仕様によって影響は異なるが、識別子を改ざんすることで異なるユーザーへなりすましたり、権限がないデータやリソースへアクセスされるおそれがある。実際に同脆弱性に起因した大規模なデータ漏洩事故も発生している。

(Security NEXT - 2023/08/01 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

メール誤送信でファンクラブ会員のメアド流出 - クリアソン新宿
新「NOTICE」がスタート、脆弱性ある機器も注意喚起対象に
サイトで閲覧障害、影響や詳細を調査 - メディキット
緊急連絡用職員名簿をポーチごと紛失、翌日回収 - 江戸川区
指導要録の紛失判明、過去に緊急点検するも見落とし - 杉並区
複数フォームで設定ミス、入力情報が閲覧できる状態に - Acompany
スポーツ用品販売のヒマラヤ公式Xが乗っ取り被害 - なりすましDMに注意
UTM設置時のテストアカウントが未削除、ランサム感染の原因に
カンファレンスイベント「CODE BLUE 2024」、講演者募集を開始
「Ruby」に3件の脆弱性、アップデートで修正を実施