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「OpenSSL」の「AES-SIV」実装に脆弱性 - 重要度「低」

「OpenSSL」の開発チームは、セキュリティアドバイザリをリリースし、ソースリポジトリ上で修正を行ったことを明らかにした。

暗号アルゴリズム「AES-SIV」の実装において、アプリケーションが空の関連データエントリを用いた認証を行おうとすると、無視して正しく処理が行われない脆弱性「CVE-2023-2975」が明らかとなったもの。

7月18日の時点で最新版である「同3.1.1」「同3.0.9」および以前のバージョンに脆弱性は存在。「同1.1.1」および「同1.0.2」系は影響を受けない。これまでに同脆弱性の影響を受けるアプリケーションは確認されていないという。

アプリケーションが空の関連データを使用して認証を行なうことはレアケースであるとして、開発チームは、脆弱性の重要度をもっとも低い「低(Low)」とレーティングした。

開発チームでは、ソースリポジトリ上でパッチを公開しているが、重要度が低いことから同脆弱性の修正のみを目的としたアップデートについては用意しない方針。次回以降のアップデートで今回のパッチを反映する予定。

(Security NEXT - 2023/07/18 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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