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ランサム感染にも利用される「Truebot」に注意喚起 - 米加当局

米国やカナダにおいてマルウェア「Truebot」のあらたな亜種による感染被害の増加が確認されているとして両国のセキュリティ関連機関は注意喚起を行った。「Netwrix Auditor」の脆弱性「CVE-2022-31199」なども悪用されている。

米サイバーセキュリティインフラストラクチャセキュリティ庁(CISA)、米連邦捜査局(FBI)、MS-ISACおよび、カナダのサイバーセキュリティセンター(CCCS)が共同でアドバイザリをリリースしたもの。

「Truebot」は少なくとも2017年ごろより活動を展開しているマルウェア。攻撃グループ「Silence」が関与していると見られ、別名「Silence.Downloader」とも呼ばれている。

金銭的な目的で感染端末より機密データを収集するほか、ランサムウェア「Cl0p」をはじめ、マルウェアの展開にも悪用されているが、今回あらたな亜種が確認された。

「Truebot」の活動では、複数の感染経路が確認されている。ひとつはメールを悪用する手口。正規のメールに見せかけて添付ファイルを開かせ、誤ってファイルを開くと外部よりスクリプトがダウンロードされ実行されるしくみだった。

(Security NEXT - 2023/07/07 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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