Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

ウェブメールの既知脆弱性が標的に - APT28が悪用

攻撃メールには、ウクライナ関連のニュースが含まれており、件名と内容は正規のメディアより発信された情報を悪用していた。脆弱性を悪用する同様のメールは、ウクライナにおける40以上の組織のメールアドレスに送信されていたという。

調査に協力したRecorded Futureは、「Microsoft Outlook」に明らかとなったゼロデイ脆弱性「CVE-2023-23397」を悪用する「BlueDelta」の活動と重複が見られると指摘。

「BlueDelta」は、少なくとも2021年11月ごろより活動しており、「APT28」とも重複が見られ、これまでもウクライナやヨーロッパにおいて、政府や軍関連の情報収集を展開してきたが、ここに来てロシアのウクライナ侵攻を支援するため、ウクライナの政府や民間企業などを優先して攻撃を展開していると分析している。

脆弱性の悪用が確認されたことを受けて、米政府においてもこれら3件の脆弱性を「悪用が確認された脆弱性カタログ(KEV)」に追加。注意喚起を行った。

(Security NEXT - 2023/06/23 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

複数端末やサーバがランサム被害、情報流出の可能性 - 中嶋製作所
開示請求者の情報がサイト上で閲覧可能に - 都交通局
脅威情報共有プラットフォーム「MISP」に脆弱性 - 最新版へ更新を
「Concrete CMS」に新板 - 複数脆弱性を修正
看護職員修学資金の書類を異なる宛先に送付 - 静岡県
個人情報含む資料を置き忘れ、一時紛失 - 鹿児島市
LINEヤフーに韓国関連会社経由でサイバー攻撃 - 個人情報約44万件が流出
都パスポートセンターの従業員が書類送検 - 個人情報記載の付箋を窃取
プレゼント応募者の名簿が公開状態に - 高知さんさんテレビ
WP向けプラグイン「UserPro」に深刻な脆弱性 - 組み合わせで悪用容易に