Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「iPhone」や「iPad」にゼロデイ脆弱性、アップデートを - 旧端末も

Appleは、同社スマートフォン「iPhone」やタブレット「iPad」向けに複数の脆弱性を解消するセキュリティアップデートをリリースした。すでに脆弱性が悪用されているとの報告があるという。

現地時間6月21日に最新OSとなる「iOS 16.5.1」「iPadOS 16.5.1」をリリースし、2件の脆弱性へ対処したもの。

カーネルの権限でコードの実行が可能となる整数オーバーフローの脆弱性「CVE-2023-32434」を修正。細工されたウェブコンテンツを閲覧すると任意のコードを実行される「WebKit」の脆弱性「CVE-2023-32439」に対応した。

Appleは、ともに悪用の報告があると説明。「CVE-2023-32434」に関しては「iOS 15.7」より以前のバージョンを標的として攻撃が行われた可能性があるという。

さらに同社は「iPhone 6s」や「iPhone 7」のほか、「iPad Air 2」「iPad mini第4世代」など最新OSに対応していない一部機種向けに「iOS 15.7.7」「iPadOS 15.7.7」を用意。これら2件の脆弱性にくわえ、「WebKit」の脆弱性「CVE-2023-32435」をあわせて修正した。

「CVE-2023-32435」は、任意のコードが実行されるおそれがある脆弱性で、「iOS 15.7」より以前のバージョンに対して攻撃が展開された可能性があるとしている。

(Security NEXT - 2023/06/22 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

課税調査中に個人情報含む資料を紛失 - 京都市
自治体向け資料に個人情報、図関連データとして内包 - 兵庫県
事務局内情報共有サイト、アクセス制限なく情報流出 - 岩手県
中等教育学校で受験生資料含むUSBメモリを紛失 - 新潟県
「WatchGuard Firebox」に脆弱性 - ゼロデイ攻撃が発生、更新や痕跡調査を
不正アクセスでトップページ改ざん、外部サイトへ遷移 - 文字起こしサービス会社
図書館サーバからスパム送信、更新時の未承認設定変更が影響 - 岡山県
まもなく年末年始、長期休暇前にセキュリティ総点検を
「Apache StreamPark」に暗号化などの脆弱性3件が判明
「OpenShift GitOps」に権限昇格の脆弱性 - クラスタ掌握のおそれ