Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「WooCommerce」向けサードパーティ製プラグインに深刻な脆弱性

「WordPress」用プラグイン「WooCommerce」に対してメールを用いた認証機能を追加するサードパーティ製プラグインに深刻な脆弱性が明らかとなった。6月20日の時点で修正版はリリースされていない。

XLPluginsが開発する「User Email Verification for WooCommerce(woo-confirmation-email)」において、ランダムのトークン生成に問題があり、メールを用いた認証機能において認証のバイパスが可能となる「CVE-2023-2781」が明らかとなったもの。

同プラグインによって検証成功時の自動ログイン機能を有効化している場合、メールアドレスによる検証をバイパスし、管理アカウントを含む任意のアカウントへなりすましてログインすることが可能になるという。

共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアを見ると、CVE番号を採番したWordfenceでは「8.1」としており、重要度を「高(High)」とした。

一方、米国立標準技術研究所(NIST)による脆弱性データベース「NVD」では、CVSS基本値を「9.8」、重要度を「クリティカル(Critical)」とレーティングしている。

6月20日の時点で最新版となる「同3.5.0」にも同脆弱性が存在し、アップデートは用意されていない。WordPress.orgでは、同プラグインのダウンロード提供を一時停止している。

(Security NEXT - 2023/06/20 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

全校生徒の名簿データを第三者へメール誤送信 - 大洲市
ゼロデイ攻撃は8カ月以上前 - 「Active! mail」脆弱性の影響拡大に懸念
物流検品システムなどまもなく復旧、物量制限は解除へ - ランテック
コミュニケーションサポーターのメアド流出 - 茨城県国際交流協会
ランサムでシステム障害、配送遅延など影響 - センコーグループ子会社
職員が顧客情報をUSBメモリで持出、日次確認で判明 - 一関信金
「Erlang/OTP」脆弱性、一部Cisco製品で影響が判明
スポーツグッズ通販サイトで個人情報流出か - 不正プログラムや改ざんを確認
ランサム攻撃で暗号化被害、公共工事のデータも - 松永建設
「ActiveMQ NMS OpenWire Client」にRCE脆弱性 - 修正版が公開