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Barracuda ESGの侵害、中国関与か - スパム装いゼロデイ攻撃を隠蔽

Barracuda Networksの「Email Security Gatewayアプライアンス(ESG)」に対して、半年以上にわたりゼロデイ攻撃が行われていた問題で、調査を行ったMandiantは、中国より支援を受けるグループが攻撃に関与したとの見方を示した。同アプライアンスを利用する組織に対して侵害状況や影響などを調査するよう呼びかけている。

初期侵入に脆弱性「CVE-2023-2868」が悪用された今回の攻撃について、Mandiantは「UNC4841」として追跡中の中国より支援を受けるグループが関与していることに強い確信をもっていると述べた。

コマンド&コントロールやメール送信に利用された環境など、攻撃に利用されたインフラを分析したところ、中国との関係が疑われる別のスパイ活動で利用されたインフラと重なっていたという。

55%と米国を中心にヨーロッパ(24%)、アジア太平洋地域(22%)と広範囲に攻撃が展開された。影響を受けた組織の3分の1近くが政府機関で、それ以外も多岐にわたる分野が標的になったと指摘している。

侵害された結果、一部組織ではメールの窃取なども行われた。台湾や香港における著名な学者のほか、アジアやヨーロッパ地域の政府高官なども標的となっている。

(Security NEXT - 2023/06/16 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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