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「Barracuda ESG」に再びゼロデイ脆弱性 - 外部ライブラリに起因、利用者は注意を

Barracuda Networksが提供するメールセキュリティアプライアンス「Barracuda Email Security Gateway(ESG)」にあらたなゼロデイ脆弱性が明らかとなった。すでに攻撃が確認されている。サードパーティ製ライブラリの脆弱性に起因しており、ライブラリの利用者も注意が必要だ。

アプライアンスのマルウェア対策機能で利用しているオープンソースのサードパーティ製ライブラリ「Spreadsheet::ParseExcel」に起因する脆弱性「CVE-2023-7102」が明らかとなったもの。「Barracuda ESG 9.2.1.001」および以前のバージョンが影響を受ける。

細工したファイルをメールに添付し、送りつけることでリモートより認証を必要とすることなく、任意のコードが実行できる。「Barracuda ESG」に関しては、5月にゼロデイ脆弱性「CVE-2023-2868」が判明しているが、異なる脆弱性のため注意が必要。

Barracudaによると、すでに「CVE-2023-7102」を標的とする攻撃が展開されており、Mandiantと連携して調査を行ったところ、中国とつながりがある攻撃グループ「UNC4841」の活動と見られるという。同グループは「CVE-2023-2868」に対する攻撃にも関与している。

同社は、「CVE-2023-7102」に対処するため、現地時間12月21日に稼働中の「ESG」に向けてセキュリティアップデートを展開した。利用者は特別な操作を行うことなく、セキュリティ更新プログラムが自動的に適用されるとしている。

(Security NEXT - 2023/12/26 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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