Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

複数サーバが侵害被害、海外子会社のVPN装置経由で - 村田製作所

村田製作所は、海外の子会社経由でサイバー攻撃を受けたとする問題で調査結果を取りまとめた。サーバより一部データを読みだされた可能性もあるが、重要な情報は含まれていなかったという。

同社では、3月16日にファイルサーバがサイバー攻撃を受けたことを確認したとして、4月に事態を公表するとともに、外部協力のもと原因の究明や被害状況について調査を進めていた。

同社によれば、第三者によって海外子会社のリモートアクセス用VPN装置を経由し、社内ネットワークへ侵入され、複数のファイルサーバがアクセスされたという。攻撃にともなうデータの暗号化や脅迫行為などは確認されていない。

サーバ内には、取引先より提供を受けた業務関連情報や同社の社内情報などが保存されていた。外部へ流出した痕跡などは見つかっていないが、攻撃者によって一部データを読みだされた可能性がある。

影響について調べたところ、重要な情報は含まれていなかった。ファイルサーバ以外の業務システムに対する攻撃については確認されていない。同社では今回の事態を受けて謝罪。関連する取引先へ個別に報告を行っている。

同社では、外部からのアクセス制限や侵入経路の遮断など対策を講じており、引き続きセキュリティ対策など再発防止に取り組む。今回のサイバー攻撃に関して、開発、生産、出荷といった事業継続やサプライチェーンへの影響については否定した。

(Security NEXT - 2023/06/19 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

ゴルフスクールのインスタアカが乗っ取り被害 - 意図しない投稿
住民の個人情報を議員に漏洩した職員2人を懲戒処分 - 吉野町
学生向けシステム内に不正ファイル、個人情報流出の可能性も - 帝塚山学院大
ランサム攻撃によりサーバやPCが被害 - 建設資材機械設備メーカー
危険物取扱者試験講習会の案内メールで誤送信 - 薩摩川内市
外部からの攻撃を検知、会員情報流出の可能性 - CNプレイガイド
個人情報約60万件が詐欺グループに - 個情委が名簿事業者に行政指導
「MS Edge」にアップデート - 「クリティカル」脆弱性を解消
「Cisco IOS XR」にDoSや署名バイパスの脆弱性 - 修正版リリース
「Zoom Workplace」に複数の脆弱性 - 最新版で修正済み