Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

任意精度演算のnpmパッケージがマルウェア汚染

OpenSSLを使用して任意精度演算が行えるnpmパッケージ「bignum」の一部バージョンがマルウェアによって汚染されたことがわかった。

「同0.12.2」から「同0.13.0」までのバージョンでは、「node-pre-gyp」を使用してアドオンのプレビルドバイナリをオプションでダウンロードするが、同バイナリがマルウェアに置き換えられていることが明らかとなったもの。

バイナリの配布に利用していたクラウドストレージの有効期限が切れ、その後第三者が使用し、データを抜き出すマルウェアを含んだバイナリの配布を行なっているという。

同問題に対し、GitHubでは識別子「GHSA-7cgc-fjv4-52x6」を割り当てている。5月30日の時点でCVE番号は採番されていない。重要度は「クリティカル(Critical)」とレーティングされている。

2019年にリリースされた「同0.13.1」では、「node-pre-gyp」を利用しておらず、外部からビルド済みバイナリのダウンロードを行わないよう仕様が変更されており、同問題の影響を受けないとしている。

(Security NEXT - 2023/05/31 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

全校生徒の名簿データを第三者へメール誤送信 - 大洲市
ゼロデイ攻撃は8カ月以上前 - 「Active! mail」脆弱性の影響拡大に懸念
物流検品システムなどまもなく復旧、物量制限は解除へ - ランテック
コミュニケーションサポーターのメアド流出 - 茨城県国際交流協会
ランサムでシステム障害、配送遅延など影響 - センコーグループ子会社
職員が顧客情報をUSBメモリで持出、日次確認で判明 - 一関信金
「Erlang/OTP」脆弱性、一部Cisco製品で影響が判明
スポーツグッズ通販サイトで個人情報流出か - 不正プログラムや改ざんを確認
ランサム攻撃で暗号化被害、公共工事のデータも - 松永建設
「ActiveMQ NMS OpenWire Client」にRCE脆弱性 - 修正版が公開