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オープンデータ公開基盤の「CKAN」に深刻な脆弱性

オープンデータの公開基盤として広く活用されている「CKAN」に脆弱性が明らかとなった。重要度は「クリティカル(Critical)」とレーティングされている。

「CKAN」は、国内外における政府機関や自治体、企業においてオープンデータカタログサイトなどに活用されているオープンソースのデータ管理システム。Open Knowledge Foundationによって保守されている。

データセットを作成したり、編集する権限を持つユーザーによって、任意のファイルを書き込んだり、アクセスすることが可能となる脆弱性「CVE-2023-32321」が明らかとなった。

脆弱性を悪用されると、リモートから任意のコードを実行されたり、情報漏洩やサービス拒否などが生じるおそれがある。

GitHubでは、重要度が4段階中もっとも高い「クリティカル(Critical)」とレーティングされている。5月26日の時点で共通脆弱性評価システム「CVSSv3」のベーススコアは付与されていない。

脆弱性は月24日に公開された「同2.10.1」「同2.9.9」にて修正された。「同2.9」向けのパッチは以前のバージョンにも適用できるとしている。

(Security NEXT - 2023/05/26 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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