「FortiOS」のSSL VPN機能などに脆弱性 - アップデートがリリース
Fortinetは、現地時間5月3日にセキュリティアドバイザリをリリースし、9件の脆弱性を明らかにした。アップデートや回避策がアナウンスされている。
今回のアドバイザリでは、同社における5段階の評価において、もっとも高い「クリティカル(Critical)」とレーティングされた脆弱性はなかった。重要度が2番目に高い「高(High)」とされる脆弱性は「CVE-2023-22640」と「CVE-2023-27999」の2件。いずれも社内より報告を受けたものだという。
「CVE-2023-22640」は、「FortiOS」や「FortiProxy」の「SSL VPN」コンポーネントに明らかとなった脆弱性。域外のメモリに書き込み、細工したリクエストにより任意のコードを実行されるおそれがある。
共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアを「7.5」としており、同社はアップデートを提供するとともに、更新できない場合は「SSL VPN」の構成においてホストやMACアドレスのチェック機能、OSの特定バージョンにアクセスを制限する機能などを無効化する回避策を実施するよう求めている。
また「FortiADC」には、コマンドインジェクションの脆弱性「CVE-2023-27999」が判明した。悪用には認証が必要となるが、不正なコマンドの実行が可能になるとしている。CVSS基本値を「7.8」としており、アップデートを用意した。
(Security NEXT - 2023/05/08 )
ツイート
PR
関連記事
「GitLab」に複数の脆弱性 - アップデートで修正
2026年1月開催の「JSAC2026」、参加登録がスタート
「Chrome 143」を公開 - 重要度「高」4件含む脆弱性13件に対応
「Next.js」にセキュリティアップデート - 「React」脆弱性が影響
「Apache HTTPD」にアップデート - 脆弱性5件を解消
駿河屋サイトの改ざん、監視ツールの脆弱性経由 - 侵害検知以降にも流出
「Apache bRPC」に深刻な脆弱性 - 悪意あるJSONでDoSのおそれ
仮想環境を狙うマルウェア「BRICKSTORM」 - 中国政府系攻撃者が悪用
海外子会社にサイバー攻撃、詳細を調査 - FCLコンポーネント
市内4校で端末紛失、一部で保存データが不明 - 葛飾区

