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「スマートホームIoTデータプライバシーGL」を策定 - JEITA

電子情報技術産業協会(JEITA)は、「スマートホームIoTデータプライバシーガイドライン」を公開した。

同ガイドラインは、スマートホームに設置されるIoT機器によって収集されるデータの取り扱いに関する基本的な指針を業界団体として示したもの。同協会のウェブサイトよりダウンロードできる。

IoT機器より収集されるデータには、法律上の個人情報に該当しないケースもある一方、プライバシーの観点から保護が必要とされるデータも存在しており、IoT機器より収集されるあらゆるデータを対象にスマートホーム関連事業者へ求められるルールについて取りまとめたという。

スマートホームの関連機器やサービスを提供する事業者とユーザー間の信頼関係を構築することを目指しており、利用者に提示するプライバシーポリシーはもちろん、機器やサービスの仕様を検討する際にも活用できるとしている。

具体的には、データのライフサイクルにおいて対象となるデータや取得方法、利用目的などを説明する際の項目や粒度についてルールを示した。さらに同意取得を考慮する必要があるケースや取得する方法、データの開示や訂正、追加、削除、利用停止など利用者自身がデータをコントロールできる機能を提供するルールなどを盛り込んでいる。

また現場レベルの対策に留まらず、経営者やサプライチェーン全体を含めたガバナンスレベルでの対応も必要とし、プライバシーガバナンスの重要性や、プライバシーリスク評価の取り組みについても紹介している。

(Security NEXT - 2023/04/06 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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