Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「ClamAV」にRCE脆弱性、PoCも公開 - 実装製品も更新を

オープンソースのマルウェア対策ソフトウェアである「ClamAV」の開発チームは、アップデートとなる「同1.0.1」「同0.105.2」「同0.103.8」をリリースした。

クリティカルパッチとして2件の脆弱性へ対処したもの。「CVE-2023-20032」は、「HFS+ファイルパーサー」においてバッファオーバーフローが生じる脆弱性。リモートよりコードを実行されるおそれがあり、すでに概念実証(PoC)が公開されている。

また「DMGファイルパーサー」において情報漏洩が生じるおそれがある「CVE-2023-20052」も明らかとなった。開発チームでは、「同1.0.1」「同0.105.2」「同0.103.8」を提供。「同0.104」についてはサポートが終了しており、サポート中のバージョンに更新するよう求めている。

実装されている製品にも影響が広がっている。Cisco Systemsでは「Cisco Secure Endpoint(旧Advanced Malware Protection for Endpoints)」や「Cisco Secure Web Appliance(旧Web Security Appliance)」が「CVE-2023-20032」の影響を受けることを明らかにした。

特に「Windows」にて稼働する製品に影響が大きいとしており、同社ではこれら製品における影響について共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアを「9.8」、重要度を「クリティカル(Critical)」とレーティングしている。

ただし、「Linux」「macOS」など他プラットフォームで動作する製品については2段階低い「中(Medium)」にとどめた。すでに修正版の提供を開始しているが、「Cisco Secure Web Appliance」の一部バージョンについては、アップデートが3月から5月となる見込み。

(Security NEXT - 2023/02/22 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

Interop Tokyo 2025が開催中 - 恒例企画「ShowNet」が人気
「Interop Tokyo 2025」が6月開催 - テーマ「社会に浸透するAIとインターネット」
「Firefox」に脆弱性、アップデートを公開 - 「クリティカル」との評価も
「Ivanti Workspace Control」に複数脆弱性 - アップデートを公開
指標管理ウェブシステムから顧客情報流出の可能性 - 損保ジャパン
委託先で個人情報流出か、セキュリティ監査に虚偽報告 - ソフトバンク
新規セキュリティアドバイザリ14件を公開 - SAP
「Wazuh」や「Windows WEBDAV」の脆弱性悪用に注意
「GitLab」に複数脆弱性 - 早急にアップデートを
マンション管理業務主任者登録の申請書類が所在不明に - 国交省