Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

人工透析装置を製造するニプロ中国子会社がランサム被害 - 製造出荷は継続

医療機器や医薬品の製造、販売を手がけるニプロは、同社中国子会社がサイバー攻撃を受け、サーバがランサムウェアに感染したことを明らかにした。製造や出荷については継続しているという。

ニプロによれば、2月9日に同社中国子会社で人工透析などに用いる「ダイアライザ」を製造している普洛医療器械が不正アクセスを受け、サーバがランサムウェアに感染したもの。脅迫文が残されていたという。被害の具体的な規模や脅迫内容については、「回答を差し控える」としてコメントを避けた。

ネットワークを遮断するとともに復旧を進めているがめどは立っていない。同子会社における製品の製造や出荷については継続しているという。

復旧作業を優先しており、原因究明や情報流出といった影響の調査についても時間を要する見込み。ニプロや他グループ会社において同様の被害は確認されていないとしている。

(Security NEXT - 2023/02/17 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

「東京ガス」装うフィッシング - 「対応しないと供給停止」と不安煽る
NETGEARの一部ルータに認証バイパスの脆弱性 - 早急に更新を
「Docker」で「IPv6」の無効化が反映されない脆弱性 - アップデートで修正
重度心身障害者の助成金請求書類を紛失、支給に影響なし - さいたま市
光学メーカーのHOYA、生産供給体制が概ね復旧 - 情報流出の影響を調査
「PAN-OS」更新後の再起動前に調査用ファイル取得を
分散型グラフデータベース「Apache HugeGraph」に深刻な脆弱性
露APT28のマルウェア「GooseEgg」が見つかる - 2019年4月よりゼロデイ攻撃を展開か
フィッシング攻撃支援サブスクの関係者を一斉検挙 - 利用者は約1万人
iOS向けLINEアプリの「金融系モジュール」に脆弱性 - アップデートで修正済み