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5年ぶりに全面改訂、「セキュリティ対応組織の教科書 第3.0版」が公開

日本セキュリティオペレーション事業者協議会(ISOG-J)は、「セキュリティ対応組織の教科書 第3.0版」を公開した。ITU-T勧告の発行を受けて約5年ぶりに全面改訂し、より実用的な内容を目指した。

同資料は、「SOC」や「CSIRT」などセキュリティ対応を行う組織の機能や役割などを取りまとめたもの。国際電気通信連合の電気通信標準化部門における国際標準「ITU-T勧告 X.1060」や国内標準「JT-X1060」で参照されている。

平時の運用からインシデント対応に至るまで、セキュリティ対応組織の方向性を示しており、経営層、管理者、現場実務者など、幅広い立場の読者を想定している。

2016年11月に初版を公開、その後も版を重ねてきたが、2021年10月に「ITU-T勧告 X.1060」が公開されたことにともない、2018年3月にリリースした第2.1版から約5年ぶりとなる改訂を行った。全面的な改訂としており、「X.1060」におけるあらたな知見を取り込みつつ、より実践的なセキュリティ対応に活用できる実用書を目指したという。

具体的には、セキュリティ対応組織の存在意義、役割分担や体制、構築から継続的な運用にいたるサイクルのほか、インシデント発生時のフローや平常時の活動、組織の評価などについてまとめている。同資料は同協議会のウェブサイトよりダウンロードすることができる。

(Security NEXT - 2023/02/14 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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