Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

2月3日ごろより「VMware ESXi」のランサム被害急増- 国内でも発生か

「VMware ESXi」における既知の脆弱性を狙ったと見られるランサムウェアの被害が2月3日以降発生している。すでに被害は3000台以上に拡大していると見られ、セキュリティ機関などが利用者へ注意を呼びかけている。

「VMware ESXi」が稼働するサーバを狙い、内部のデータを暗号化するサイバー攻撃が確認されたもの。2月3日ごろより、攻撃が確認されており、フランスのセキュリティ機関であるCERT-FRが注意喚起を行った。

ランサムウェアは、拡張子に「.args」を持つファイルを残すことから、別名「ESXiArgs」とも呼ばれている。ファイルを暗号化し、暗号資産(仮想通貨)であるBitCoinを支払うよう求める脅迫文を残していた。

UDP 427番ポート経由で「OpenSLP」に関する脆弱性を標的としており、2021年2月に明らかとなった脆弱性「CVE-2021-21974」を悪用している可能性がある。

VMwareでは、2021年2月に公表したアドバイザリで、同脆弱性は隣接ネットワークより悪用されるおそれがあるとし、共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」におけるベーススコアを「8.8」、重要度を「重要(Important)」と評価していた。

(Security NEXT - 2023/02/06 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

JSライブラリ「React」に深刻なRCE脆弱性 - 早急に対応を
ウェブアプリフレームワーク「Django」に複数脆弱性 - アップデートが公開
「Next.js」にセキュリティアップデート - 「React」脆弱性が影響
アスクル、ウェブ経由の注文を再開
米セキュリティ機関、「ScadaBR」既知脆弱性の悪用に警告
「セキュキャンコネクト」開催 - 分野を超えた専門性を備えた人材を育成
公共用地境界確定に関連する公文書が所在不明 - 和歌山県
メアド不備で5カ月にわたり個人情報を誤送信 - スポーツクラブNAS
「ローチケ」装うフィッシング攻撃 - 当選通知など偽装
「Array AG」にCVE未採番の脆弱性 - 8月に国内で悪用被害