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「VMware vCenter Server」に深刻な脆弱性 - 「VMware ESXi」の脆弱性も

VMwareの管理ユーティリティ「VMware vCenter Server」に深刻な脆弱性が明らかとなった。「VMware ESXi」についても脆弱性が明らかとなっており、アップデートが提供されている。

「VMware vCenter Server」にデフォルトでインストールされるvROP用のプラグインに脆弱性「CVE-2021-21972」が判明したもの。コアコンポーネントとして含まれる「VMware Cloud Foundation」も影響を受ける。

非公開で報告された脆弱性で、443番ポートへアクセス可能な場合、ホストにおいて特権でコマンドを実行されるおそれがある。共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」によるベーススコアは「9.8」と高く、重要度は4段階中もっとも高い「クリティカル(Critical)」とレーティングされている。

あわせてサーバサイドリクエストフォージェリ(SSRF)の脆弱性「CVE-2021-21973」も明らかとなった。「CVSSv3.1」のベーススコア「5.3」で、重要度は2段階低い「中(Moderate)」。

一方「VMware ESXi」には、ヒープオーバーフローの脆弱性「CVE-2021-21974」が存在し、リモートよりコードを実行されるおそれがある。「VMware Cloud Foundation」にも影響があり、「CVSSv3.1」のベーススコアは「8.8」。重要度は上から2番目にあたる「重要(Important)」と評価されている。

同社は脆弱性を修正した「vCenter Server 7.0 U1c」「同6.7 U3l」「同6.5 U3n」をはじめ、「ESXi 70U1c-17325551」「同670-202102401-SG」「同650-202102101-SG」、「Cloud Foundation 4.2」「同3.10.1.2」をリリース。回避策についてもアナウンスし、利用者に注意を呼びかけている。

(Security NEXT - 2021/02/25 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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