新手の攻撃手法「OWASSRF」 - 「ProxyNotShell」軽減策をバイパス
脆弱性「ProxyNotShell」に関連し、「Outlook Web Access(OWA)」を介して攻撃を行う新手の攻撃手法「OWASSRF」が明らかとなった。従来の緩和策をバイパスでき、11月後半以降、積極的に悪用されていると見られる。
「Microsoft Exchange Server」を標的とし、脆弱性「CVE-2022-41040」「CVE-2022-41082」を組み合わせた別名「ProxyNotShell」とも呼ばれる攻撃方法がこれまでも明らかとなっているが、サーバサイドリクエストフォージェリ(SSRF)である「CVE-2022-41040」を用いず、別の脆弱性によって「CVE-2022-41082」を悪用するあらたな手法が明らかとなったもの。
CrowdStrikeが、ランサムウェア「Play」の侵入について調査を行っていた際に確認した。ログを調査していたところ、「CVE-2022-41082」とともに11月にセキュリティ更新プログラムがリリースされた「CVE-2022-41080」を悪用していたという。
「Outlook Web Access(OWA)」を介してSSRF攻撃を展開。「CVE-2022-41040」を悪用した場合と同様にリモートよりコードの実行が可能となる。初期侵入後は、「AnyDesk」「Plink」などの正規のリモートアクセスツールを悪用。またイベントログを消去するなど、活動の隠蔽を図っていた。
同社では今回発見した手法を「OWASSRF」と命名。これまでマイクロソフトが「ProxyNotShell」の対抗策として示していたエンドポイントにおける軽減策もバイパスが可能だとしている。
(Security NEXT - 2022/12/28 )
ツイート
PR
関連記事
ATM取引情報が保存された外部記録媒体を紛失 - 苫小牧信金
県営住宅家賃滞納者情報含む一部督促状を誤送付 - 神奈川県
廃棄カルテが一般ゴミに紛れる、搬送中に飛散 - 薩摩川内市
職業性曝露事故の関係者情報含むUSBメモリが所在不明 - 秋田大病院
メルアカ乗っ取り被害、スパム送信の踏み台に - MaOI機構
RSSフィードが改ざん、外部サイトのリンク混入 - リョーサン菱洋HD
ZohoのExchange監視ツールに深刻な脆弱性 - アップデートを
「Erlang/OTP」「RoundCube」の既知脆弱性が標的に - 米当局が注意喚起
情報セキュリティ教室の参加者一覧が閲覧可能に - NII
採用職員の健診関連情報含む名簿を誤送信 - 奈良県