Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

Ivantiの複数製品に脆弱性 - 「EPM」の更新は11月以降

Ivantiは現地時間2025年10月14日、セキュリティアドバイザリ3件を公開し、各製品における脆弱性について明らかにした。一部製品ではアップデートのリリースが2025年11月および2026年3月となる見込み。

「Endpoint Manager Mobile(EPMM)」では、4件の脆弱性へ対処した。管理パネルにおけるコマンドインジェクションの脆弱性「CVE-2025-10242」「CVE-2025-10243」「CVE-2025-10985」が確認されており、いずれも共通脆弱性評価システム「CVSSv3.0」のベーススコアは「7.2」、重要度は「高(High)」としている。

重要度が「中(Medium)」とされるパストラバーサルの脆弱性「CVE-2025-10986」も判明した。脆弱性の悪用は確認されていない。同社ではこれら脆弱性を修正した「EPMM 12.6.0.2」「同12.5.0.4」「同12.4.0.4」を提供している。

また「Ivanti Neurons for MDM」では、多要素認証をバイパスできる脆弱性、認可の欠如の脆弱性など3件の脆弱性が明らかとなった。脆弱性の悪用などは確認されていない。

CVSS基本値は「8.1」「8.0」「5.3」としたが、いずれも基準を満たしていないためにCVE番号は採番されないと説明。同社は脆弱性を修正した「同R119」を用意。10月10日に全環境へ適用済みとしている。

(Security NEXT - 2025/10/21 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「React」脆弱性、実証コード公開 - 悪用リスクが上昇
「GitLab」に複数の脆弱性 - アップデートで修正
「Chrome 143」を公開 - 重要度「高」4件含む脆弱性13件に対応
「Next.js」にセキュリティアップデート - 「React」脆弱性が影響
「Apache HTTPD」にアップデート - 脆弱性5件を解消
JSライブラリ「React」に深刻なRCE脆弱性 - 早急に対応を
ウェブアプリフレームワーク「Django」に複数脆弱性 - アップデートが公開
米セキュリティ機関、「ScadaBR」既知脆弱性の悪用に警告
「Array AG」にCVE未採番の脆弱性 - 8月に国内で悪用被害
「Android Framework」のゼロデイ脆弱性に注意喚起 - 米当局