Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

サイバー攻撃被害の情報共有でガイダンス - 政府がパブコメ実施

内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)、警察庁、総務省、経済産業省は、「サイバー攻撃被害に係る情報共有・公表ガイダンス」のパブリックコメント案を取りまとめた。2023年1月30日まで意見を募集している。

同ガイダンスは、サイバー攻撃により被害が生じた組織とセキュリティ関連機関で被害情報を共有したり、ステークホルダーに対して情報を公表する際の考え方を示したガイダンス。

サイバー攻撃の全容解明や社会全体におけるセキュリティ対策の強化は、組織単独で行うことは難しく、被害情報の共有が重要となる一方、社会的評価への影響を懸念し、情報提供に慎重となるケースも多く見られることから、「サイバーセキュリティ協議会」に検討会を設置して検討を進めてきた。

同ガイダンスでは、被害組織におけるシステム運用やセキュリティ担当をはじめ、法務、リスク管理、広報などの各部門、運用保守ベンダーなどを読者として想定。機微情報などへ配慮しつつ、すみやかに情報共有や公表が行えるよう実務上のポイントをまとめた。

被害が発生した組織と、同様の被害を受けている他組織やセキュリティ関連機関とのあいだに生じる情報の非対称性や、被害組織と外部のステークホルダーにおける情報の非対称性を効果的に解消することなどを目指している。

(Security NEXT - 2022/12/27 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

現金領収帳2冊が所在不明、1冊に個人情報 - 北九州市
韓国関連グループの標的型攻撃が継続 - GitHub悪用でマルウェア展開
小学校教諭が児童情報含むUSBメモリを持ち帰り紛失 - 紀の川市
外部サービス侵害で従業員などの個人情報が流出した可能性 - アルビオン
インシデントが2割強の増加 - 「EC-CUBE」改ざん被害も複数報告
ルータOS「OpenWrt」に脆弱性 - 修正版がリリース
「Karmada Dashboard」に深刻な脆弱性 - 修正版が公開
「Apache Tomcat」に複数脆弱性 - 10月のアップデートで修正済み
メール本文に関係者アドレスを記載、削除し忘れ流出 - 神奈川県
兵庫県、「はばタンPay+」のシステムを改修 - 申請受付を再開