Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

フィッシングURL、ピークの9月から2カ月で半減 - 「偽Amazon」が急増

悪用されたブランド件数は、前月より2件減少して87件。クレジットカード会社や信販会社が21ブランド、通信事業者やメールサービスが11ブランド、金融系が11ブランド、EC系が9ブランドだった。

20221207_ap_002.jpg
フィッシングに悪用されたブランド数(グラフ:フィ対協の発表をもとに独自に作成)

「Amazon」をかたるフィッシングの報告が急増しており、報告数全体の約36.5%にのぼる。次いで報告が多かったは「国税庁」「楽天および楽天カード」「セゾンカード」「えきねっと」の5ブランドをあわせると全体の約74.9%を占める。

同協議会が調査用に設置しているメールアドレスで受信したフィッシングメールの約89.9%が差出人として正規のドメインを用いた「なりすましメール」だった。

送信ドメイン認証技術「DMARC」により排除できるなりすましフィッシングメールは52.2%、DMARCポリシーが「none」またはDMARC対応していないドメインのなりすましフィッシングメールは37.7%だった。約10.1%は、独自ドメインが使われるなど、送信ドメイン認証で判別ができないフィッシングメールだった。

送信元IPアドレスを見ると、中国の通信事業者からの大量配信メールが約95.3%にのぼっている。

(Security NEXT - 2022/12/07 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

応募QRコードから応募者の個人情報が閲覧可能に - アトレチコ鈴鹿
特別支援学校で生徒の個人情報含む動画を誤公開 - 埼玉県
USBメモリを紛失、暗号化済みだがPW貼付 - NEXCO西日本
送信した表計算ファイルの非表示部分に無関係の個人情報 - 朝日新聞
サイト改ざんで別サイトへ誘導 - 聖マリアンナ医科大東横病院
先週注目された記事(2024年3月10日〜2024年3月16日)
「違法情報」の通報が約28.2%増 - 「犯罪実行者募集」は4000件超
Google、ブラウザ最新版「Chrome 123」をリリース - 複数脆弱性を修正
「GitHub Enterprise Server」に複数脆弱性 - アップデートが公開
フィッシング報告が前月比約35%減 - 悪用URLは約23%増