Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「Movable Type」に複数の脆弱性 - アップデートで修正

シックス・アパートのコンテンツマネジメントシステム(CMS)である「Movable Type」に複数の脆弱性が明らかとなった。

管理画面へログイン後に細工されたURLへアクセスすると任意のスクリプトを実行されるおそれがあるクロスサイトスクリプティング(XSS)の脆弱性「CVE-2022-45122」が判明したもの。

また編集権限を持つユーザーにより「Perl」のスクリプトを実行でき、OSコマンドの実行が可能となるコードインジェクションの脆弱性「CVE-2022-43660」が存在。パスワードリセット画面の特定部分に不正なリンクを設定されるおそれがある「CVE-2022-45113」についても明らかとなった。

共通脆弱性評価システム「CVSSv3.0」のベーススコアを見ると、今回判明した脆弱性において「CVE-2022-43660」がもっとも高く「7.2」、「CVE-2022-45122」が「6.1」、「CVE-2022-45113」が「4.7」と続いている。「CVE-2022-45113」「CVE-2022-45122」については、ブロードバンドセキュリティの志賀拓馬氏が情報処理推進機構(IPA)へ報告したもので、JPCERTコーディネーションセンターが調整を実施した。

シックス・アパートでは、「Movable Type 7 r.5401」「同6.8.8」および「同Premium 1.54」をリリース。それぞれAdvanced版にもアップデートを用意した。脆弱性の修正のほか、機能の改善なども実施している。

(Security NEXT - 2022/11/22 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「PostgreSQL」にセキュリティアップデート - 「13系」は11月にEOL
米当局、「Trend Micro Apex One」に対する脆弱性攻撃に注意喚起
「Flowise」に深刻な脆弱性、パッチは未提供 - PoCが公開
チラシ案内先からイベント申込者情報が閲覧可能に - 佐賀のDC
不正アクセスでシステム障害、情報流出は調査中 - 三浦工業
「Microsoft Edge」にアップデート - 脆弱性5件を解消
「Trend Micro Apex One」ゼロデイ脆弱性の修正パッチが公開
ファイルサーバがランサム被害、データが暗号化 - 青果流通会社
子育て支援アプリを停止、「セキュリティ上の問題」 - 江崎グリコ
「セキュリティ・キャンプ2025ミニ」、10月にオンライン開催