事前予告で緊張走った「OpenSSL」脆弱性、各社が影響を報告 - 対象製品リストも
「OpenSSL」に脆弱性が明らかとなり、アップデートが公開された。ベンダー各社では今回の脆弱性が自社プロダクトへ与える影響について分析し、情報提供を行っている。またオランダ国立サイバーセキュリティセンターでは、脆弱性の対象製品リストをGitHubにて公開した。
当初、修正対象の脆弱性に関して、重要度がもっとも高い「クリティカル(Critical)」と予告されていたため、ネットワーク機器などを提供する各社では警戒を強め、利用者に向けてアドバイザリの準備を進めていた。
アップデートは予告どおり協定世界時11月1日に公開されたが、重要度は1段階低い「高(High)」へと引き下げられた。「CVE-2022-3602」「CVE-2022-3786」を「OpenSSL 3.0.7」にて修正し、早急に対策を講じるよう開発チームでは呼びかけている。
今回の脆弱性について、Juniper Networksでは「Junos OS Evolved」が影響を受けることを公表。「同22.1R1-EVO」には影響なく、同バージョン以降へ更新する必要がある。「Junos OS」「Mist」など7製品については影響がないことを確認。他製品についても調査を進めている。
一方、Check Point Software TechnologiesやPalo Alto Networksでは、自社製品がこれら脆弱性の影響を受けないことを確認したという。
(Security NEXT - 2022/11/02 )
ツイート
関連リンク
- Juniper:2022-11 Out of Cycle Security Bulletin: High severity security issues resolved in OpenSSL 3.0.7
- Check Point:OpenSSL vulnerability CVE-2022-3602 and CVE-2022-3786
- Palo Alto Networks:Impact of OpenSSL 3.0 Vulnerabilities CVE-2022-3786 and CVE-2022-3602
- F5:OpenSSL vulnerabilities CVE-2022-3786 and CVE-2022-3602
- Fortinet:OpenSSL3 critical vulnerability
- Cisco:Vulnerabilities in OpenSSL Affecting Cisco Products: November 2022
- JVN:OpenSSLに複数の脆弱性
- GitHub:Overview of software (un)affected by vulnerability
- ジュニパーネットワークス
- チェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズ
- パロアルトネットワークス
- F5ネットワークスジャパン
- フォーティネットジャパン
- シスコシステムズ
- オランダ国立サイバーセキュリティセンター
- JVN
PR
関連記事
「ConnectWise Automate」に悪用リスク高い脆弱性 - 早急に対応を
Cisco製IPフォンや侵入検知エンジン「Snort 3」などに脆弱性
Ruijie製ブリッジ「RG-EST300」に非公開SSH - 修正予定なし
バッファロー製Wi-Fiルータ「WXR9300BE6Pシリーズ」に脆弱性
NVIDIAの「Jetson Linux」やロボティクス開発環境に脆弱性
「Apache NMS.AMQP」に深刻な脆弱性 - アップデートや環境移行を呼びかけ
ビデオ会議の「Zoom」に複数脆弱性 - 最新版に更新を
米政府、国家支援攻撃者によるF5侵害受け緊急指令
F5、「BIG-IP」「F5OS」の複数脆弱性に対応 - 最新版へ更新を
米当局、「AEM Forms」の深刻な脆弱性狙う攻撃に注意喚起