Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「VMware Cloud Foundation」の深刻な脆弱性、悪用コードが公開

「VMware Cloud Foundation(VCF)」に深刻な脆弱性が含まれていることが判明した問題で、脆弱性を悪用するエクスプロイトコードが公開されたことがわかった。

問題とされる「CVE-2021-39144」は、オープンソースライブラリ「XStream」に由来する脆弱性。

2021年8月にリリースされた「XStream 1.4.18」にて同脆弱性は解消されたが、「VCF 3.11」および以前のバージョンの「VMware NSX Data Center for vSphere(NSX-V)」に実装されているバージョンが古く、深刻な影響を及ぼすことが明らかとなった。

共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」においてベーススコアは「9.8」、重要度は4段階中もっとも高い「クリティカル(Critical)」とレーティングされている。

脆弱性を悪用されると、root権限でコードを実行されるおそれがある。現地時間10月25日にアップデートがリリースされ、公開時点で悪用の報告はなかったが、わずか2日後の現地時間27日に同脆弱性を悪用するエクスプロイトコードが公開されていることが確認された。

同社では、「XStream 1.4.19」へ更新することで脆弱性に対処した「NSX-V 6.4.14」をリリースしており、アップデートなど対策を講じるよう利用者に求めている。

(Security NEXT - 2022/10/28 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

Fortinet「FortiOS」既知脆弱性の悪用を確認 - 認証回避のおそれ
Atlassian、前月更新で脆弱性46件を修正 - クリティカル9件含むも影響は限定的
NVIDIAのAI基盤「NeMo Framework」に複数脆弱性 - 修正版が公開
「Trend Micro Apex One」のEDR機能に脆弱性 - パッチは2026年1月に公開
約4万件の脆弱性から分析、2025年の危険な「脆弱性タイプ」トップ25
「LangChain」に深刻な脆弱性 - APIキー流出のおそれ
Fortraの特権アクセス管理製品「BoKS」に脆弱性 - アップデートで修正
NVIDIAのロボティクス基盤「Isaac Launchable」に深刻な脆弱性
「Frappe Framework」「ERPNext」にXSS脆弱性 - 管理者権限奪取のおそれ
DigiEver製NVRの脆弱性悪用に注意 - 米CISAが警告