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2010年上半期にフィッシングで悪用されたブランドは「PayPal」が半数超

BitDefenderは、2010年上半期におけるマルウェアやスパム、フィッシングの状況について取りまとめた。

同社がまとめた上半期のマルウェアランキングによれば、オートラン機能を悪用する「Trojan.AutorunINF.Gen」が全体の11.3%を占めて1位。2位はWindowsの脆弱性を悪用するワーム「Win32.Worm.Downadup.Gen」が5.7%、3位はPDFの脆弱性を攻撃する「Exploit.PDF-JS.Gen」が4.8%で続いた。

国別のマルウェア発生率を見ると、1位は全体の31%を占めた中国、2位は22%のロシアで、この2国で全体の半数を占める。日本はトップ10圏外だった。

上半期は全メールの86%がスパムで、サッカーワールドカップとグアテマラで発生した大洪水に関するニュースやイベントの悪用が確認されている。スパムの種類としては医薬品に関するメールが66%と突出していた。

(Security NEXT - 2010/08/11 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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