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懲戒処分の検討契機に別職員による不正アクセスが発覚 - 小竹町

事件が明るみに出るきっかけとなったのは、別の職員が3月に起こした傷害事件。庁舎内にある職員労働組合事務室を勝手に使用した上、労組役員にケガを負わせたことから6月1日に処分を行ったが、同事件の懲戒処分を検討するため調査を行ったところ、今回の事件が浮上したという。

傷害事件を起こした職員は、今回の不正アクセスで処分を受けた職員と職員労働組合事務室へ正当な理由なく入室して密会しており、建造物侵入罪で検察に書類送検されていた。

町職員に対するヒアリング調査を行った際、問題の職員について暴言などのトラブルや業務時間における職務怠慢を指摘する声も上がっていたことから客観的な事実を確認するため調査したところ、さらなる問題が判明。

4月の異動で同職員に貸与する端末が変更となったが、異動前の端末から業務とは関係ないファイルを閲覧した形跡が見つかり、システムやネットワークにおけるアクセスログについても調べたところ、不正アクセスを行っていたことがわかった。

5月末に警察による家宅捜索があり捜査が開始されると、同職員は事実関係を認めて反省する姿勢を見せ、時間を持て余し、興味本位でアクセスしてしまったと動機を述べたという。

(Security NEXT - 2022/08/31 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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