Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

難病研究用データに個人情報、ファイルから削除し忘れ - 厚労省

厚生労働省は、指定難病患者に関するデータを研究者へ提供する際、個人情報を削除せずに誤って提供するミスがあったことを明らかにした。チェックも行ったが、想定していないデータの残存だったため気が付かなかったという。

同省によれば、研究者からの申し出を受け、審査により承認された指定難病患者に関するデータを研究者へ提供する際、「IgA腎症」や「一次性膜性増殖性糸球体腎炎」の患者データにおいて本来削除すべき個人情報のべ5640件を含んだまま提供したもの。

氏名や生年月日、住所をはじめ、データベース内に記録された診断書に関するすべての情報が含まれていたという。8月5日に提供を受けた研究者から連絡があり、問題が判明した。

指定難病患者に関するデータは、6月27日に7施設に所属する研究者に対して提供したが、このうち5施設の研究者に対して提供した表計算ファイルの内部に個人情報が存在。6人がファイルを閲覧していた。

難病データベースは、医薬基盤・健康・栄養研究所が同省の委託のもと管理運営しており、同研究所において提供するデータを用意する際にミスがあったという。

(Security NEXT - 2022/08/16 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

メール誤送信で留学生受入先のメアドが流出 - 福知山公立大
草津市指定管理者の運営2サイトが改ざん被害 - 偽警告を表示
米当局、悪用脆弱性に6件追加 - SharePoint関連はランサムも悪用
「Apache httpd」のアクセス制御に脆弱性 - 条件分岐が常時「真」に
NASとWi-Fiルータの初期パスワードに注意喚起 - バッファロー
NASがランサム被害、脅迫メッセージを確認 - 福祉サービスのNPO法人
NVIDIAのGPUディスプレイドライバや仮想GPUソフトに複数脆弱性
GitLabにXSSなど複数の脆弱性 - アップデートを呼びかけ
SonicWall「SMA 100」に脆弱性 - Googleが報告した攻撃との関連不明
「Sophos Firewall」に複数の「クリティカル」脆弱性 - 対象機器は1%未満