難病研究用データに個人情報、ファイルから削除し忘れ - 厚労省
医薬健栄研では、難病データベースの格納データよりCSVデータを作成し、表計算ファイルのシートとして一時保存。同シートをもとに、個人情報を含まない必要なデータのみ抽出した別のシートを作成し、元データのシートを削除した上で厚労省へ送付すべきところ、削除し忘れたという。
同研究所より提出されたデータは、同省内で委託先である日立製作所がIDの付与など提供用データに加工するが、加工に用いる表計算ファイルのシートについては個人情報の有無などをチェックしたものの、ファイル内に元データのシートが含まれていることを想定しておらず、問題に気が付かなかった。
同省では今回の問題を受けて、提供した表計算ファイルを研究者から回収。目的外利用やデータの複製など行っておらず、研究者以外への流出がないことを確認した。同省では対象となる患者に対し、謝罪の書面を送付する。
今後は、同研究所や同省におけるダブルチェックの徹底のほか、表計算ファイルの作業フローを見直すなど再発防止策を講じるとしており、対策を実施するまでデータの第三者提供を停止するとしている。
(Security NEXT - 2022/08/16 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
「セキュキャンコネクト」開催 - 分野を超えた専門性を備えた人材を育成
公共用地境界確定に関連する公文書が所在不明 - 和歌山県
メアド不備で5カ月にわたり個人情報を誤送信 - スポーツクラブNAS
「ローチケ」装うフィッシング攻撃 - 当選通知など偽装
「Array AG」にCVE未採番の脆弱性 - 8月に国内で悪用被害
サイバー攻撃でシステム障害、復旧目処立たず - 新日本検定協会
「Android Framework」のゼロデイ脆弱性に注意喚起 - 米当局
「Unbound」のDNSキャッシュ汚染脆弱性 - 追加対策版が公開
「Android」に月例パッチ、脆弱性107件に対応 - 2件ですでに悪用も
「Chrome 143」を公開 - 重要度「高」4件含む脆弱性13件に対応

