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「Apache Hive」にユーザー定義関数を上書きされる脆弱性

「Apache Hive」の「ユーザー定義関数(UDF)」の機能に脆弱性が含まれていることが明らかとなった。4月にリリースされた「同3.1.3」にて修正済みだという。

「同3.1.2」および以前のバージョンでは、「CREATE」および「DROP」関数の操作において権限チェックの不備「CVE-2021-34538」が存在するもので、開発チームが7月16日に明らかにした。

脆弱性を悪用することで、認証や権限を持たないユーザーによって既存のユーザー定義関数を削除したり、あらたにjarファイルを指定するユーザー定義関数を再作成することが可能だという。

開発チームでは、脆弱性の重要度を「とても重要(Very Important)」とレーティング。米国立標準技術研究所(NIST)の脆弱性データベース「NVD」では、共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアを「7.5」と評価している。

CVE番号は2021年6月に採番されており、開発チームによれば、現地時間2022年4月8日にリリースした「同3.1.3」で修正済みだとしている。「同4.0」のベータ版でも対応しており、GA版においても修正が反映される見込み。

(Security NEXT - 2022/07/28 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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