Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

SVG形式を変換するNode.jsパッケージに複数の脆弱性

SVG(Scalable Vector Graphics)形式の画像フォーマットを他フォーマットに変換できるNode.jsパッケージ「convert-svg」に複数の脆弱性が明らかとなった。アップデートが提供されている。

「convert-svg-core」において「SVGタグ」の処理に問題があり、ディレクトリトラバーサルが可能となる脆弱性「CVE-2022-24278」が明らかとなったもの。細工したSVGファイルを処理すると、脆弱性を悪用されるおそれがある。

共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアを見ると、CVE番号を採番したSnykでは「7.5」と評価し、重要度を「高(High)」としている。一方、米国立標準技術研究所(NIST)の脆弱性データベース「NVD」では「9.8」としており、重要度を「クリティカル(Critical)」とした。

またコードインジェクションが可能となる脆弱性「CVE-2022-24429」も明らかとなっている。細工したSVGファイルを用いることにより、任意のファイルを読み出し、内容をPNGファイルに変換して表示することが可能だという。SnykではCVSS基本値を「7.5」、NVDでは「7.8」と評価している。

開発者は、これら脆弱性を「同0.6.4」にて修正した。脆弱性の詳細についても公開されており、注意が必要となる。

(Security NEXT - 2022/06/22 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

Fortinet、「FortiOS」に関する複数の脆弱性を解消
「FortiSIEM」に深刻なRCE脆弱性 - 実用的な悪用コードも
医師や患者の個人情報など含む書類を紛失 - 関東信越厚生局
オンライン会議ツール「Zoom」に「クリティカル」脆弱性
ランサム攻撃、リモートアクセス機器経由で侵入 - サンリオ関連会社
サンリオ関連会社でランサム被害 - 個人情報が流出した可能性
米当局、「IE」「Excel」「WinRAR」の脆弱性悪用に注意喚起
「Chrome」にアップデート - 6件のセキュリティ修正
Adobe、13製品にセキュリティパッチ - 脆弱性68件に対応
MS、8月の月例セキュリティ更新で100件以上の脆弱性に対応