Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

国内のランサムウェア遭遇リスクが4割近く上昇

グローバルにおいてランサムウェア攻撃の減少が見られる一方、日本をはじめとする一部地域で攻撃の増加が観測されている。

Avastによれば、2022年第1四半期におけるランサムウェアを用いた攻撃は、グローバルにおいて前四半期から7%減少した。

攻撃対象となるターゲットが、一般的なインターネット利用者から規模の大きい組織へシフトしていることにくわえ、2021年第4四半期より政府機関などが攻撃者に対する取り締まりを強化したり、「Maze」など一部グループが活動を停止したことなども影響し、2四半期連続で減少した。

また同社は、多くのランサムウェア運用者が活動しているウクライナに対して、ロシアが侵攻したことも攻撃が減少した一因であるとの見方を示している。

同時期に多く観測されたランサムウェアは「WannaCry」「STOP」「VirLock」「GlobeImposter」「Makop」だった。ただし、攻撃総数は減少が見られるものの、攻撃は進行中であり、標的型攻撃を展開する「LockBit」「Conti」「Hive」「BlackCat」なども活発な動きを見せたという。

グローバルとは異なる動きが見られたのが日本で、国内におけるランサムウェアの遭遇リスクは、前四半期から37%増加した。また「インド(34%)」「メキシコ(120%)」なども攻撃の増加が観測されている。

(Security NEXT - 2022/06/06 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

マイナンバー文書を誤廃棄、保存期限の設定ミスで - 上三川町
「VMware Tanzu for Valkey」の脆弱性を修正 - 「クリティカル」も
「PostgreSQL」にセキュリティアップデート - 「13系」は11月にEOL
米当局、「Trend Micro Apex One」に対する脆弱性攻撃に注意喚起
「Flowise」に深刻な脆弱性、パッチは未提供 - PoCが公開
チラシ案内先からイベント申込者情報が閲覧可能に - 佐賀のDC
不正アクセスでシステム障害、情報流出は調査中 - 三浦工業
「Microsoft Edge」にアップデート - 脆弱性5件を解消
「Trend Micro Apex One」ゼロデイ脆弱性の修正パッチが公開
ファイルサーバがランサム被害、データが暗号化 - 青果流通会社