Zyxel製品の深刻な脆弱性、4月に修正済み - 報告者がサイレントパッチの危険性を指摘
Zyxel製のファイアウォールに深刻な脆弱性が明らかとなった。4月に同社がリリースしたパッチで脆弱性は修正されたが、脆弱性に関する注意喚起など行われておらず、問題が指摘されている。
同社の「USG FLEX」シリーズや「ATP」シリーズ、「VPN」シリーズなどのファームウェアに含まれるCGIプログラムに、OSコマンドインジェクションの脆弱性「CVE-2022-30525」が明らかとなったもの。
リモートよりファイルを変更し、コードを実行することが可能となる脆弱性で、共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアは「9.8」とレーティングされている。
同社は5月12日にアドバイザリを急遽公開したが、4月28日にリリースしたパッチで告知なしに修正が行われていたという。
今回の修正に関して、同脆弱性を報告したRapid7は、アップデートにあたり調整がなかったことへ不満を示すとともに、利用者へ告知のない「サイレントパッチ」の危険性を指摘している。
Rapid7によると、同脆弱性は同社研究者が4月に発見し、4月13日にZyxelへ報告していた。翌日Zyxelが報告を受領、4月21日に再現性を確認した。
(Security NEXT - 2022/05/13 )
ツイート
PR
関連記事
研究室に侵入者、個人情報をPCから持ち去りか - 北大
ランサム被害による個人情報流出を確認 - 保険事故調査会社
テモナの「たまごリピート」、脆弱性突かれ侵入 - 流出痕跡は確認されず
「Array AG」狙う攻撃、関連する複数IPアドレスを公開 - IPA
Ruby向けSAML認証ライブラリに深刻な脆弱性 - 最新版へ更新を
「Array AG」にCVE未採番の脆弱性 - 8月に国内で悪用被害
米当局、「ArrayOS AG」脆弱性など2件を悪用リストに追加
Synology製NASに複数脆弱性 - 情報漏洩やDoSのおそれ
メール誤送信、イベント申込者のメアド流出 - 神奈川県
海外子会社の予約管理システムが侵害、個人情報流出 - tripla

