Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

ランサムウェア「Yanluowang」の復号ツールを提供 - カスペルスキー

Kasperskyは、ランサムウェア「Yanluowang」の被害者向けに暗号化ファイルの復号ツールを公開した。無償でダウンロードできる。

「Yanluowang」は2021年10月に確認されたランサムウェア。感染端末に対して攻撃者が手動で指示するタイプのランサムウェアで、暗号化されるとファイルの拡張子が「.Yanluowang」に変更される。同社によると、特定企業を狙って攻撃が展開されており、米国やトルコ、ブラジルなどの大手企業が標的となっていた。

攻撃者が残す脅迫文には、警察に通報すると感染端末よりすべてのファイルを削除するなどと記載。さらにDDoS攻撃を行ったり、従業員をランサムウェアに感染させ、組織全体に対して攻撃するなどと脅していた。

同社が、同マルウェアを解析したところ、ファイルを暗号化するアルゴリズムに脆弱性が存在することが判明。暗号化されたファイルを復号できるツールを開発した。ただし復号には、暗号化される前のファイルが少なくともひとつ必要になるという。

「Yanluowang」の復号ツールは、「Rannoh」の復号ツールに追加されており、同社プロジェクトページ「No Ransom」より無償でダウンロードできる。

(Security NEXT - 2022/04/27 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「MS Edge」にセキュリティアップデート - 脆弱性8件を修正
ブラウザ「Chrome」にアップデート - セキュ関連で10件の修正
特権アクセス管理製品「Symantec PAM」に複数脆弱性 - 「クリティカル」も
JupyterLabの機能拡張作成用テンプレートに脆弱性 - リポジトリに影響
イベント申込フォームで設定不備、個人情報が閲覧可能に - 多摩SDC
写真教室参加希望者宛のメールで誤送信 - 宮城県東北歴史博物館
2024年2Qの「JVN iPedia」登録は1463件 - NVDの公開遅延が影響
JPCERT/CCが感謝状 - 脆弱性悪用対応の「重要な模範事例」
WPプラグイン「WooCommerce Social Login」に複数の脆弱性
「Apache CloudStack」でSAML認証をバイパスされるおそれ