Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

Lenovo製ノートPCのBIOSに複数脆弱性 - 100モデル以上に影響

Lenovo製ノートブック端末のBIOSに複数の脆弱性が明らかとなった。100種類以上のモデルが影響を受ける。

3件の脆弱性が明らかとなり、Lenovoが現地時間4月18日にアドバイザリをリリースしたもの。脆弱性の悪用には高い権限が必要だが、OS起動前にUEFIのファームウェアが読み込む「EFIシステムパーティション(ESP)」へマルウェアなどを設置されるおそれがある。

具体的には、「CVE-2021-3970」は、システムマネジメントモードにおいてメモリ破壊が生じる脆弱性。メモリの書き込みや読み込みが可能となり、任意のコードを実行されるおそれがある。

また「CVE-2021-3971」では、ファームウェアの保護領域を変更することが可能。「CVE-2021-3972」により、UEFIセキュアブートの設定が変更され、無効化されるおそれがある。

Lenovoでは、これら脆弱性について共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアを示していないが、脆弱性の重要度を「中(Medium)」とレーティングしている。

(Security NEXT - 2022/04/20 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「React」脆弱性、実証コード公開 - 悪用リスクが上昇
「GitLab」に複数の脆弱性 - アップデートで修正
「Chrome 143」を公開 - 重要度「高」4件含む脆弱性13件に対応
「Next.js」にセキュリティアップデート - 「React」脆弱性が影響
「Apache HTTPD」にアップデート - 脆弱性5件を解消
JSライブラリ「React」に深刻なRCE脆弱性 - 早急に対応を
ウェブアプリフレームワーク「Django」に複数脆弱性 - アップデートが公開
米セキュリティ機関、「ScadaBR」既知脆弱性の悪用に警告
「Array AG」にCVE未採番の脆弱性 - 8月に国内で悪用被害
「Android Framework」のゼロデイ脆弱性に注意喚起 - 米当局