Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

通話アプリやPBXで利用されるライブラリ「PJSIP」に複数脆弱性

「WhatsApp」をはじめとする音声通話アプリやウェブ会議アプリ「BlueJeans」などで広く利用されているオープンソースのライブラリ「PJSIP」に複数の脆弱性が明らかとなった。

同ライブラリは、Teluuが開発を手がけるオープンソースのマルチメディアに対応した通信ライブラリ。音声通話アプリのほか、IP-PBXの「Astarisk」をはじめ、広く利用されている。

APIの処理においてスタックオーバーフローの脆弱性「CVE-2021-43299」「CVE-2021-43300」「CVE-2021-43301」や、域外メモリの読み込み「CVE-2021-43302」、バッファオーバーフローの脆弱性「CVE-2021-43303」が明らかとなったもの。

JFrogが発見、報告したもので「CVE-2021-43299」「CVE-2021-43300」「CVE-2021-43301」については、同ライブラリを利用するアプリケーションにおいてコードを実行されるおそれがあり、同社では共通脆弱性評価システム「CVSSv3.0」のベーススコアを「8.1」と評価している。

「CVE-2021-43302」「CVE-2021-43303」については、悪用されるとサービス拒否に陥るおそれがあるとしており、いずれもCVSS値は「5.9」とレーティングされている。

開発チームでは、2月24日にリリースした「同2.12」にてこれら脆弱性を修正。アップデートが呼びかけられている。

(Security NEXT - 2022/03/03 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

CiscoやSonicWallのゼロデイ脆弱性悪用に注意喚起 - 米CISA
「Node.js」のアップデートが再延期 - 年明け2026年1月7日を予定
SonicWallのリモートアクセス製品「SMA1000」にゼロデイ脆弱性
「Apache Airflow」の開発用拡張コンポーネントにRCE脆弱性
NVIDIAのロボティクスやAI開発向けシミュレーション基盤に脆弱性
Ciscoのメールセキュリティ製品にゼロデイ攻撃 - 構成や侵害状況の確認を
Fortinet複数製品の認証回避脆弱性、悪用が発生 - 設定確認を
「Apache Commons Text」旧版に深刻な脆弱性 - 「FileMaker Server」に影響
「Chrome」にアップデート - 「WebGPU」「V8」の脆弱性を解消
SAP、月例パッチで脆弱性15件を修正 - 「クリティカル」も