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ウクライナ狙う破壊マルウェア、正規ソフトを悪用

ロシアによるウクライナへの侵攻とあわせ、ウクライナ国内の組織を標的としたマルウェアが展開された。正規に販売されているディスク管理ソフトを悪用していたという。

2022年1月以降、ウクライナを標的としてデータを削除し、システムを破壊する複数のワイパー型マルウェアが確認されているが、2月24日の侵攻直前となる前日23日に「HermeticWiper」が複数のセキュリティ研究者によって確認されている。

同マルウェアは、実行形式ファイルで、キプロスに拠点をおくとされる「Hermetica Digital」が発行した証明書によりコード署名が行われていたことから、「HermeticWiper」と命名された。

「マスターブートレコード(MBR)」を破壊して起動を阻害するほか、「FAT」「NTFS」などファイルシステムを判断した上で破壊活動を展開。破壊以外の行為は確認されていない。

ウクライナ国内の組織を標的として展開されているが、同国以外にも被害が拡大するおそれがあるとして、米政府などが注意を呼びかけている。

(Security NEXT - 2022/03/01 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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