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ウクライナ狙う破壊的マルウェア、他国にも広がるおそれ - 米政府が警戒呼びかけ

組織を狙い、システムを破壊するマルウェアがウクライナに対して展開されている。同国以外にも被害が広がるおそれがあるとして、米サイバーセキュリティインフラストラクチャセキュリティ庁(CISA)では警戒を呼びかけた。

ロシアによるウクライナへの侵攻にともない、システムを破壊するマルウェアが複数展開されているとして注意を呼びかけたもの。

現地時間1月15日にマイクロソフトがマルウェア「WhisperGate」を報告したことにくわえ、現地時間2月23日にはESET、SentinelOneをはじめとする複数の研究者がマルウェア「HermeticWiper」について報告した。

ウクライナの組織を標的としたものだが、他国の組織にも影響が及ぶおそれもあり、こうした攻撃は今後も継続するおそれがあるとしてCISAでは警鐘を鳴らしている。「WhisperGate」「HermeticWiper」のIoC情報を集約、提供するとともに、マルウェアへ対応するためのベストプラクティスを公開した。

マルウェアは広範囲のシステムを標的としており、ネットワークを通じて拡散するおそれがあると指摘。マルウェアが拡散する潜在的な経路がないかリスクを評価したり、ネットワークのセグメンテーションやアクセス制御といった対策の確認、モニタリング、復旧計画の策定など対策を呼びかけている。

(Security NEXT - 2022/02/28 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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