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フィッシング、人事装うメールが高クリック率 - IT部門が低いとは限らず

調査対象となった1社の銀行では、企業全体のクリック率が25%だったのに対し、ソフトウェア開発部門が26%、IT部門が24%とほぼ同程度だった。小売業の1社では企業全体では11%だったのに対し、ソフトウェア開発部門が30%、IT部門が21%と全体を上回る結果となった。

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時間経過にともなうクリック数、報告数の変化(グラフ:エフセキュア)

報告率を見ても、銀行では9部門中でIT部門が3位、DevOps部門が6位。小売業の1社ではDevOps部門が11位でIT部門は15位にとどまっている。

演習メール配信後の経過時間におけるクリック数と報告数の変化を見ると、最初の1分間で「不審である」と報告した従業員が258人だったのに対し、860人と3倍以上がメール中のリンクをクリックした。5分前後でほぼ同じ割合となり、その後は報告数が多くなる。しかし、24時間以上経過すると、再びクリック数が報告数を上回ったという。

(Security NEXT - 2022/02/01 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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