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個人情報流出の可能性示す痕跡を発見、最大対象件数を算出 - リニカル

さらに株主名簿にある個人株主約8万1000件、取引先従業員約3万件、臨床試験医師約3万5000件、臨床試験協力者約6万件などが対象。このほかEU、中国、韓国、台湾における従業員の人事情報、採用応募者、退職者の情報なども含まれる。

同社ではEU加盟国のデータ保護監督当局や日本の個人情報保護委員会、台湾の関係当局に報告。最終結果の報告にあたっては、さらに時間を要する見込みだという。

不正アクセスの原因については、VPNの脆弱性が攻撃の起点として悪用されたと説明。すでに修正し、認証の強化などを終えた。不正アクセスを受けたサーバについても復旧を終えており、事業に支障は出ていない。

身代金の要求も受けたが応じる予定はないと同社はあらためて強調。また製薬会社などクライアントより受託している臨床試験の被験者データは、クラウド上の別環境で保存しており、不正アクセスの影響を否定している。

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復元した日本サーバのデータより算出した流出の可能性がある最大件数(表:リニカルの発表をもとに作成)

(Security NEXT - 2021/12/07 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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