Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「Zoho ManageEngine ServiceDesk Plus」に深刻な脆弱性 - APT攻撃の対象に

IT資産管理を支援するソフトウェア「Zoho ManageEngine ServiceDesk Plus」に深刻な脆弱性が存在し、10月後半より高度なサイバー攻撃の対象となっていることがわかった。米政府が注意喚起を行っている。

問題とされるのは、同製品の「REST API」処理において、認証なしにファイルのアップロードが可能となり、リモートよりコードを実行されるおそれがある脆弱性「CVE-2021-44077」。「同MSP」「SupportCenter Plus」なども影響を受ける。

米国立標準技術研究所(NIST)の脆弱性データベース「NVD」による共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」では、同脆弱性のベーススコアを「9.8」、重要度を「クリティカル(Critical)」とレーティングしている。

Zohoでは、現地時間9月16日に脆弱性を修正するアップデートを公開。アドバイザリにおいて影響を「クリティカル(Critical)」とし、利用者に注意を呼びかけていた。

ただし、リリース当時は脆弱性に共通識別子などは割り振られておらず、11月20日に「CVE-2021-44077」が採番されている。同社では11月22日にセキュリティアドバイザリをリリース。最新版へ更新し、同脆弱性に対処するようあらためて注意喚起を行った。

(Security NEXT - 2021/12/03 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

Atlassian、前月更新で脆弱性46件を修正 - クリティカル9件含むも影響は限定的
NVIDIAのAI基盤「NeMo Framework」に複数脆弱性 - 修正版が公開
「Trend Micro Apex One」のEDR機能に脆弱性 - パッチは2026年1月に公開
約4万件の脆弱性から分析、2025年の危険な「脆弱性タイプ」トップ25
「LangChain」に深刻な脆弱性 - APIキー流出のおそれ
Fortraの特権アクセス管理製品「BoKS」に脆弱性 - アップデートで修正
NVIDIAのロボティクス基盤「Isaac Launchable」に深刻な脆弱性
「Frappe Framework」「ERPNext」にXSS脆弱性 - 管理者権限奪取のおそれ
DigiEver製NVRの脆弱性悪用に注意 - 米CISAが警告
「n8n」に深刻なRCE脆弱性 - 乗っ取りや情報漏洩など広く影響