「Zoho ManageEngine ServiceDesk Plus」に深刻な脆弱性 - APT攻撃の対象に
米サイバーセキュリティインフラストラクチャセキュリティ庁(CISA)と米連邦捜査局(FBI)では、持続的に高度な攻撃を展開するサイバー攻撃グループが、少なくとも10月後半より「CVE-2021-44077」を悪用しているとして共同で注意喚起を行った。
攻撃を受けるとウェブシェルを配置され、管理者の資格情報を奪取されたり、「Active Directory」のファイルやレジストリ情報の窃取、組織内部ネットワークにおける横展開など、大きな影響を及ぼすおそれがあるとして警鐘を鳴らしている。
アドバイザリでは、攻撃手法や悪用されたファイルのハッシュ値といった「IoC(Indicators of Compromise)」情報、Yaraルールなどを公開。製品の利用者に対し、侵害された兆候やアカウントの不正利用、ラテラルムーブメントなど展開されていないか確認するよう求めている。
「Active Directoryファイル」が漏洩したことが判明した場合、ドメイン全体のパスワードとKerberos TGTパスワードのリセットを強く推奨。さらにネットワークの管理権限を回復など、追加対応が必要になると指摘している。
(Security NEXT - 2021/12/03 )
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関連リンク
- Zoho:Unauthenticated RCE vulnerability in ServiceDesk Plus versions up to 11305
- Unauthenticated RCE vulnerability in ServiceDesk Plus MSP versions 10527 till 10529
- Zoho:Unauthenticated RCE vulnerability in SupportCenter Plus versions 11012 and 11013
- CISA:APT Actors Exploiting CVE-2021-44077 in Zoho ManageEngine ServiceDesk Plus
- Zoho
- 米サイバーセキュリティインフラストラクチャセキュリティ庁
- 米連邦捜査局
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