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わずか3日、「Apache HTTPD」が再修正 - 前回修正は不十分、RCEのおそれも

「Apache HTTP Server」の開発チームは、現地時間10月7日に悪用済みの脆弱性へ対処した「Apache HTTP Server 2.4.51」をリリースした。前回リリースからわずか3日でのアップデートとなり、利用者は注意が必要だ。

現地時間10月4日に公開された「同2.4.50」において、パストラバーサルの脆弱性「CVE-2021-41773」に対する修正が不十分だったとして再度更新を行ったもの。リモートよりコードを実行されるおそれもあり、CVE番号「CVE-2021-42013」があらたに採番されている。

開発チームは、脆弱性の重要度を「クリティカル(Critical)」とレーティング。「CVE-2021-41773」が発現した「同2.4.49」および、修正版としてリリースされた「同2.4.50」のみ影響を受けるとしている。

「Alias」ディレクティブなどを用いて配置するようなドキュメントルート以外のファイルをURLにマッピングでき、「CGIスクリプト」の実行などを許可していれば、リモートよりコードを実行されるおそれもあるという。

複数のセキュリティ専門家より報告が寄せられ判明した。報告者には、セキュリティ研究者の熊坂駿吾氏と見られる名前もある。

訂正と追記のお知らせ:初出時の脆弱性の関する説明について一部修正を実施し、重要度に関する記載を追加しました。

(Security NEXT - 2021/10/08 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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