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ドコモオンラインショップでギフトコードの不正購入被害 - 回線認証を逆手に

NTTドコモによると、Android端末利用者、iOS端末利用者のいずれも被害が発生しているという。悪用されたアプリの詳細については「調査中」と説明。不正に購入された具体的な流れについてはコメントを避けている。

今回のフィッシングでは、「ネットワーク暗証番号」が詐取された。「ネットワーク暗証番号」は同社回線の契約時に設定する4桁の数字。契約者の本人確認などで利用されている。

同社ISPサービス「spモード」で接続している場合、SIMカードの情報とネットワーク暗証番号の組み合わせで、パスワードを入力することなく「dアカウント」へログインすることが可能。こうしたしくみを逆手に取り、端末より同社オンラインストア上で何らかの不正な購入操作が行われたものと見られる。

同社は、不正購入の対象となった「App Store&iTunesギフトカード」および「Google Playギフトコード」の販売を10月1日16時50分ごろに停止。以降、不正購入の被害は確認されていないとしている。

同社は、被害者からの申告内容を確認した上で被害金額の全額を補償する方針。また利用者に対して、不正なアプリをインストールした心当たりがある場合は、アプリをアンインストールするよう注意を呼びかけている。

(Security NEXT - 2021/10/04 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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