脆弱性を修正した「Ghostscript」のアップデートが公開
「PostScript」や「PDF」を処理するインタプリタ「Ghostscript」に脆弱性「CVE-2021-3781」が明らかとなった問題で、脆弱性を修正した新版「同9.55.0」がリリースされた。
「CVE-2021-3781」は、特定のディレクトリに対するアクセス制御が不十分で、細工したコンテンツを処理すると任意のコマンドを実行されるおそれがある脆弱性。すでに脆弱性の詳細や実証コードが公開されている。
Artifex Softwareでは、アドバイザリを公表してパッチを適用するよう呼びかけるとともに、9月下旬に修正版をリリースすると予告していた。
同社では9月27日に「同9.55.0」をリリース。同脆弱性を修正したほか、あらたなPDFインタープリタの実装をはじめ、機能強化やバグの修正、互換性の向上などを図っている。
新版のリリースを受けて、JPCERTコーディネーションセンターでは、アップデートを検討するよう利用者に対して注意を呼びかけている。
(Security NEXT - 2021/09/29 )
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