不審報告の3割が「悪意あるメール」 - 「リスク」高いフレーズも
組織において従業員などより報告された「不審メール」を分析したところ、3分の1が悪意あるメールだったとする調査結果をエフセキュアが取りまとめた。
同社が「Microsoft 365」向けに提供するプラグインを通じて、2021年上半期に報告された20万件の「不審メール」を分析、「悪意あるメール」の検出結果を取りまとめたもの。
同社では調査対象を「フィッシングメール」と表現しているが、個人情報など窃取する狭義の「フィッシング」にくわえて、標的型攻撃、マルウェアの感染させるメールなど、受信者をだまして行動を取らせる悪意あるメール全般が含まれる。
プラグインを通じて報告された不審メールは、1000人規模の組織で1カ月あたり平均116件、1万人規模で平均1160件だった。報告理由を見ると、59%が「不審なリンク」としており、次いで「誤った、予期しない送信者」が54%と多い。
さらに「スパムメールの疑い(37%)」「ソーシャルエンジニアリングの疑い(34%)」で続く。「不審な添付ファイル」は7%だった。
(Security NEXT - 2021/09/14 )
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