仙台市、借金相手に同僚の個人情報伝えた職員を処分 - 怪文書約2500枚届く
仙台市は、借金した相手方の要求に応じ、他職員の個人情報を伝えたとして同市泉区建設部の職員に対し懲戒処分を行った。同職員は依願退職したという。
同市によれば、同職員は自身による借金の返済期限を延ばすため、2月26日に相手の求めに応じて、個人的に知っている職場の上司や同僚など6人に関する氏名や個人の携帯電話番号を無断で伝えたもの。職務上扱う住民に関する個人情報は含まれていないとしている。
3月11日に「高金利とわかっていながら借金し、返済しない」とする同職員を名指しした怪文書が同市に対してファックスで届き、職員の情報も伝えているなどとして5人分の個人情報も記載されていたことから問題が判明。同市に届いたファックスは、77カ所に対して送信されており、あわせて約2500枚にも及んだ。
同職員は2月上旬ごろ、見ず知らずの人物から突然携帯電話に連絡があり、「金に困っているようなので金を貸す」と融資を持ちかけられ、生活苦から借金を申し込んでしまったという。相手方の会社名などわからず、契約書なども交わしていないとしている。
同市では、個人的な理由で職員の個人情報を漏洩したとして同職員を9月2日付けで戒告処分とした。同職員は「関係者に迷惑をかけて申し訳ない」と話しており、同日付で辞表を提出、依願退職した。
(Security NEXT - 2021/09/09 )
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