ニップン、同時多発的に暗号化被害 - バックアップも
ニップンの基幹システムがサイバー攻撃により停止した問題で、バックアップシステムも含めた大部分が暗号化され、復旧が困難な状況に陥っていることがわかった。
一部子会社も含めて外部に情報が流出した可能性もあり、あわせて調査を進めるとともに、四半期報告書の提出期限について延長申請を行い、承認を受けている。
今回の問題は、同社が利用する基幹システムやデータを保存するファイルサーバのほか、国内グループ会社11社が利用する販売管理システムや、26社が利用する財務会計システムが保存されていたネットワークにおいて、7月7日未明より障害が発生しているもの。
同システムは、同社子会社のニップンビジネスシステムが運用しており、災害に備えてデータセンターを分散させるなどBCP対策を講じ、セキュリティ対策も導入していたが、同時多発的に大部分のサーバや一部端末が暗号化された。
サーバのボリュームや内部のファイルが暗号化され、システムを起動できない状態で、バックアップデータを管理するサーバでも同様の被害が発生。データを復旧させる技術的な手段がない状態だという。
(Security NEXT - 2021/08/17 )
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